コーヌスクローネ：二重冠構造の精密な義歯

コーヌスクローネ(英: Konus Krone)とは維持装置としてクラスプ（バネ）を使わず、2重構造でできた冠を使った嵌め込み式の機構を用いた義歯です。
テレスコープデンチャーの一種で茶筒式義歯とも呼ばれます。
クローネとはドイツ語でクラウン（冠）の事。

支台となる歯を形成し、その上に被せる金属の内冠を作成し、その内冠に適合する外冠を組み込んだ義歯を作成します。
この内冠と外冠の軸面にテーパーを付与してその接触による摩擦力を利用して維持装置とし、義歯を固定します。
コーヌスクローネの理解は茶葉を入れる茶筒をイメージすると分かりやすいです。
茶筒は本体を強く振っても蓋は外れませんが、蓋にゆっくりとした力を加えると簡単に外れます。
コーヌスクローネも同じ原理を利用しています。保険が適用されない自由診療です。